悲しみの雨

君の悲しそうな顔が僕を余計苦しませる。
「なんとなく…」その言葉がさらに僕の首を締め付ける。


寝ないで札幌行くなんて、何か起こるかもしれないな。とか思っていたら本当に起こった・・・
朝一のAIRDOに乗る為に、朝4時過ぎには起きようと思っていたけど、色々と増毛に行く方法とか調べてたら寝る時間もなくなりそうなんで寝ないで出発。まぁそんなのもたまにはいいんじゃないかと思ってたけど、どこか心の奥で変に不安な気持ちがあった。
・・・そしてまさかそんな直感が当たるなんてね。
空港までは色々時間も無くて、チケット取って荷物検査して乗り場も第2ターミナルの1番奥だから搭乗口に着いたのも10分くらい前。でもそのまま乗るのも何だし、椅子で豆乳飲んでると・・・どこか見覚えのある娘が男の人(雰囲気マネージャーっぽい人)と歩いてきた。
?!!!
・・・愛ちゃん!?
ホント信じられなかった!!ずっとCXに居ても会わないのに、まさか羽田で出会うなんて思いもしなかった!2人は僕の目の前を軽く過ぎて一個前のソファーに座った。2ヶ月振りに会う愛ちゃんに戸惑いながら、彼女の名前を呼ぶと。彼女は軽く頷くだけだった。何故か淋しげな顔をして。こっちの目も見ないで。もしかしたら話し掛けられたくないんじゃないか・・・?僕はそんな姿に余計戸惑った。
あの久しぶりに青く晴れた空。前会った時は眩しいくらいの笑顔で、向こうから色々話をしてくれるぐらい元気だったのに、なんで?そんな姿にどうしたら分んなくなって、ついつい「憶えてる?」って聞いてしまった。そしてたら彼女から帰ってきた言葉は「なんとなく…」
もうそれ以上話しかけれなかった。ずっと待ちに待った彼女の顔がこんななに曇ってるなんて。まるで僕がここにいちゃいけないような気さえした。まるで僕にあった性かの様な・・・もう何も考えれなかった。ずっと頭の中で何で?何で?って。もう耐えれなかった。
彼女の顔・・・見れない・・・
話し掛けられたくない様な顔をされるのが耐え切れなかった。あれは幻だったの?全てが覆された気がした。最後に一言話し掛けたかったけど、彼女の横顔を見るのが精一杯だった。話掛けれない・・・
そのまま僕だけ彼女達とは違う札幌行きの搭乗口へ向かうしかなかった。もう振り向けない・・・




何がなんだか分らないよ


雨なんて大嫌いだ